熊田広樹

熊田広樹

旭川市立大学短期大学部幼児教育学科 教授 言語聴覚士

福島県郡山市出身。上智大学大学院博士前期課程外国語学研究科言語学専攻言語障害研究コース修了。北海道立子ども総合医療・療育センターおよび東神楽町・東川町子ども発達支援センターでの勤務を経て現職。高校では放送部に所属し、NHK杯全国高校放送コンテスト朗読部門で全国大会に出場した。大学で「人間はなぜ言葉を使うことができるのか」という問いを追究する言語学に出会う。研究を深めるには、病気や障害で言葉が不自由な人のことを知らなければならないことに気づき、臨床の道に進む。母親が短大で保育音楽を教えていて、幼い頃からいつも心優しい保育者に囲まれて育ったため「子どもの言葉の専門家」になりたいと思うようになる。療育や発達相談で出会ったたくさんの親子から、人間をまるごとそのまま受けとめることの大切さと難しさを学ぶ。次世代の保育者(=子育て支援のプロ)を育てるため、若手保育者との勉強会を毎月町内で開催し、共に学び合っている。

講演タイトル

人間って面白い!〜感じて学ぶ特別支援教育〜

内容

あらゆる人が、地域の中で他者と共に幸せに生きるために特別支援教育があります。障がいのある人、ない人というように分け、他人事として考えるのではなく、まず、目の前にいる困っている人の気持ちを感じてみようとする当事者意識が欠かせません。すると、今度は「なぜだろう?」という問いが湧いてきて、それが学びへの強い動機付けとなります。体験キットを使って当事者の気持ちを感じながら、人間のからだ、こころ、ことばの仕組みを実践的に学び、その奥深さに触れてみましょう。特別支援教育はすべての人のためにある、とても身近なものであるということを学んでいただけるような時間にしたいと思っています。

登壇日時

7/19 13:00~13:50